チャラ男が多い職場で働いていた頃〜。
『この人と付き合ったら幸せだろうね!』
と謳われる草食風の男性が
同じ部署にやってきたのだが、
彼はなぜかチャラ男に憧れていた。
男性にとって『いい人』と
思われることは屈辱なのだろうか。
『俺は遊んでいる、危険な男だぜ?』
このような発言を
毎日聞かされるハメになった。
人にはキャラというものがある、
無理をするんじゃない。
本当に遊んでいる真正チャラ男は、
自分がいかに真面目で
誠実なのかを演じてくるのに。
根はチャラ男なので
彼らは女の扱いもうまく、
このタイプが一番手ごわい。
前置きが長くなったが、
チャラ男に憧れる男性を
もう一例、ご紹介する。
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チャラ男に憧れる彼は
隣の席にやってきた。
彼は妻子がいる身分だが、
若い女性が大好物。
『彼女が嫁に嫉妬するんだよね、困ったなぁ~』
などと、嬉しそうに話してくる。
『またバレちゃったんですか。遊んでますね~!』
『うぁ~チャラいなぁ。奥さん怒るでしょう?』
後輩男子からこのように言われると、
彼は生き生きとしてきた。
いよっ、待ってました!
と言わんばかりに武勇伝が始まる。
特に浮気がバレて奥さんに
携帯を折られる話が十八番だった。
遊ぶのは勝手にしたらいいが、
家族を傷つけることまでが自慢なのか。
こちとら婚活中の身、
彼のような既婚者は一番邪魔であった。
こういう男が
合コンにしれっと混じってくるのだろう。
地上から絶滅して欲しいものだ。
唯一の救いではあるが、
彼は結婚していることを隠さなかった。
浮気相手もわかっていて近づくので、
彼女にも非はある。
厄介なことに既婚と告げても
彼女ができる俺!
が最大の自慢となっていた。
『結婚してるって言ってるんだけどなぁ…』
遠くを見ながら
困ったような演技をする彼。
口元には抑えきれない
笑みを浮かべながら。
心と体がバラバラだ。
こういう者に道徳的な話をしても、
悪い俺に酔うだけなので効き目はない。
後輩たちが気を遣って、
『すごいっスね!遊び方、半端ないっスね!』
なんて言うので、どんどん気持ちよくなる。
まさか…!
チャラ男に憧れる男を誕生させたのは、
周りの人間のせいでは!?
真剣に聞くのは面倒なので、
彼が喜ぶような
リアクションをしてしまう。
褒められたと勘違いして、
メキメキ成長してしまったのである。
俺、結婚しているが、
ア・ソ・ン・デ・ル!!
誰もが相手にしなかったほうが、
彼の家庭は平和であったのか。
今となっては神のみぞ知る。
(もう離婚している)
ちなみに彼は職場の女性にも
大変に親切であった。
女が好きすぎるという病かもしれぬ。
隣の席にならなければ、
彼の本性はわからなかったな…。

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