『ネタができてしまったわ・・』

友人から被害報告が入った。

彼女は最近、ネット婚活に力を入れている。


記念すべき初回は
既婚者を引き当てるという悲劇のスタート。

『結婚しているけど、セ⚫レが欲しいんだ!』

男から、いきなりのカミングアウト。

欲望を持つのは自由だが、
人道に反するにも程がある・・。

婚活女性がうごめく場所で探すとは、
人の弱みにつけ込んだ卑劣な行為だ。

粗大ゴミにもめげず、次々と活動をこなす彼女。
しかし、また悲劇が起きてしまった・・。


~~

駅の改札にて待ち合わせ。
この時点で脳内警報が鳴っていた。

なぜなら彼女の家から、
かなり遠い場所を指定されたのだ。
気遣いがない予感がする・・。

現れた彼は、
自己申告の身長よりもずっと小さかった。
こんなものは、まだまだ序の口だ。


『カップルみたいに、手を繋ごうか!』

開口一番、驚愕の提案をしてきた。
こちらのテンションが全く追いつかない。

体良く断り、店へと移動。

途中、ファミレスの前で足を止めた彼。
・・嫌な予感が的中!

サラダバーのあるお店が必須のようだが、
『盛り付けは一回まで』と聞いて却下した。

危険、危険・・・!
脳内警報の音が大きくなる。


次に入ったのは、男ばかりの食べ放題の店。
食の細い彼女だが、黙って店に入った。

『一番安いやつでいいよね!?』

メニューを見せてくれることもなく、
最安値の食べ放題コースをオーダー。

ならばせめて、
酒でも飲もうと気持ちを切り替えた。

『飲み物は水でいいよね!?』

有無を言わさぬ先制攻撃にやられ、撃沈。

水道水を旨そうに飲む彼から、
「これ以上、お金を使いたくない」という念を感じた。

ドリンクバー400円すら、
手が届かない遠い存在だ。


安い店を必死に探したせいか、
彼は電池がプツリと切れたようだ。

会話が恐ろしいほど、つまらない。
最後の砦(いや、基本か)『楽しく過ごすこと』も、絶望的・・。

確かプロフィールには、
『面倒見がいいと言われます!』
と書かれていたな。この状況、どう面倒見てくれよう。

苦しい時間に、ようやく出口が見えた。
お会計タイムだ。二人で4300円也。

彼は2000円だけ出してきて、手が止まった。
完全割り勘どころではなく、小銭すら出さない。

プロフィールには
『初回のデートは多めに出します!』
と書いてあった。虚偽の申告をしないでくれ。

不快感でいっぱいの彼女とは逆に、
『次はいつ会える?』と、しつこい彼。

あんたともう、会う気はない!
・・言いたいが言えない。

会える日を、グイグイ聞いてくる。

逃げるように店から出ようとしたら、
『待って、手を繋ごうよ!』

・・・まだ言うか!
鈍感力だけは、一流である。

精魂尽き果てた友人は、そのまま逃走。
長い、長い夜であった・・。

17 (5)

もし来世、男に生まれることがあるならば、
セコイ男として女の記憶に残るような生き様は慎もう・・。

存在ごと忘れ去られた方がマシ・・!


ランキングに参加中です♪
クリックして頂けると嬉しいです(^-^*)
↓↓↓