婚活中のA子の口癖は、


『好きになれるかなぁ・・・?
であった。


デートに誘われた、
何なら連絡先を聞かれた段階でだ。


早い、早すぎる。
交際を申し込まれてから
でも遅くはない。


よくよく聞いてみると
(男前と)ドキドキする関係でないと
先には進めないという。


気持ちはわからんでもないが・・・。


本日はイケメン専門から
足を洗ったパイオニアをご紹介する〜。
 

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友人B子(当時大学生)は
自他共に認めるイケメン大好き。


彼氏の写真を見せてもらうと、
芸能人ですか?
というほどの美形だった。


ところが彼の素行は最悪で、
最高で7股にまで及んだこともある。


かくしてあだ名は
『7股』となり、
長いことドタバタ劇を
繰り返したものだ・・・。


私も当時は優秀で
地味(というか一般の)な学生よりも、
パリピなギャル男になびいていたなぁ。


なんと愚かな・・・
過去の己に往復ビンタしたい。


原石を見つけて捕まえておけば、
後々が楽になるぞと伝えたい。
 

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・・・さて
7股案件を抱えていたB子だが、
ほどなくして股とは別れた。


その後もイケメンのみを視野に入れ、
好きこそ物の上手なれとばかりに
次々と付き合っていた。


そのまま彼女は就職・・・。


同時にギャルを脱出した。
白メッシュを黒髪に染め、
原色のミニスカからスーツに変身。


同僚の男子たちは縁もなかった、
真面目系ばかりだ。


すぐに拒絶反応を示した。


『こんな気持ち悪い人たち無理・・・!!
って最初は思ったの!』


ここでB子、真剣な眼差しに。


『・・・でもね?仕事していたら、
そんなの全っ然!
気にならなくなった!!
男は顔じゃないんだよ!』
                                                                                                                                                                                          

・・・!!


『イケメンは緊張するから苦手〜!勘弁!』
のような前向きアンチではなく、


イケメンにしか
人権を与えなかった
彼女が放つ『顔じゃない』に
信憑性を感じた。


心ゆくまでイケメン界を泳ぎ尽くし、
隅から隅まで体験した末の結論だ。
 

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開眼したB子のその後だが・・・、



社内の人気イケメンと恋愛結婚。



・・・結局、それかーい!
というオチである。


7股時代と違うのは、
目利きの商人と化していたこと。


ただ顔がいいだけでは
キャッキャしない
心身を手に入れてた。


完全体に変身した後は
どのような風貌の人間でも
平等に扱うようになった。


もう結婚15年ほど経つが、
夫を尻に引き平和な家庭が続いている。
 

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危険なのは男前に
枯渇した生活で出会う、
ぽっと出のチャラ男である。 


彼らはイケメン割引により特典を受け、
少ない労力でよく見えてしまう・・・!


どうしてもイケメン!
という信念があれば、
その世界を極めるくらいに関わりたい。


お腹いっぱいになれば
ちょこちょこ現れる美男ごときに
都度、心を惑わされる
こともなくなるはずだー。