ある日突然、事件は起こる・・・。
 
友人A子はひょんなことから、
ホストクラブに遊びに行くことになった。
 
歌舞伎町の女王・B子の手引きにより、
初対面のC子と3名で出陣だ。
 
C子は30代ながらも、
ぶっ飛んだ性格でノリが若い。
 
・・・なんだか嫌な予感がした。
 
さて、ホストに囲まれる女子3名。
酒に酔ったC子のテンションは絶好調だ。
 
『こっち向いてー!』
A子にカメラを向けてきた。
彼女を接客中のホストは、
ピースして肩を抱いてきた。
 
こんな写真を世に残されたら困る・・・!
とっさに顔を手で隠したA子。
 
続いて歌舞伎町の女王B子も、
同じような写真を撮られた。
 
最後は女子3名で記念撮影だ。

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さて、数日後のことである・・・。
 
『大変だー!写真を削除してくれー!!』

A子の元に、ホストから連絡が入った。
 
どうやらFacebookやTwitterにて
肩を組んだ写真が拡散されているというのだ。
 
背筋が凍るA子。
急いでホストクラブの店名で検索してみた。
 
よりによって、
彼女たちの写真がトップに出てくるではないか・・・!
 
『ぎぇーーーーーっ!!!』
 
C子が勝手に店名にタグ付けをして、
世界中に発信していたのだ。
 
あろうことにB子に至っては、
 
『⚫️⚫️会社にお勤めのB子さんと一緒です♪』
社名や名前まで公表されているではないか。
 
ホストの女性客から、
『何なの!?あの女はたちはーーっ!!(怒)』
クレームが入って発覚したのだ。
 
こりゃいかん・・・!
 
発信元のC子に電話したいが、
連絡先は知らない。

震える手でB子に電話。
 
『なにーーーーーーっ!?』
 
激怒するB子。
身元まで掲載されたのだ。そりゃ怒るさ。
 
顔を隠して写真を撮った努力も虚しく、
女3人の写真までアップされていたため
服装などで顔バレもしてしまった・・・。
 
『世に出たのは、この写真よ・・・』

A子はスマホを取り出した。
 
明らかに夜の店だとわかる、ギラついた背景。
せめてお洒落なカフェだったら・・・!
 
もはや笑うしかなく、2人して爆笑。
 
それよりも気になったのが、
A子の他に知らない女性が写り込んでいる。
 
満面のスマイルで
こちらを向いているではないか。
 
誰だ、これは・・・?
 
『知らない人なの・・!
隣の席にいた女の子が、ノリで入ってきて・・』
 
なんと・・・。
一番の被害者は彼女ではないか!
 
まさか見知らぬ誰かのSNSに、
己が掲載されているなんて。
 
場所が場所だけに、
もっとも配慮が必要な写真である。
 
恍惚の表情をしているので、
写真を撮ったことすら記憶にないだろう・・・。
 
こんな日に限ってC子への連絡がつかず、
夜遅くにようやく写真は削除され・・・。
 
『ホント、すみません!
A子さんたちが刺されたら、お客さんですよね・・・』
 
C子からの謝罪がやってきた。
この身に何かあったら、どうしてくれようか。
 
ちなみにA子もB子も、SNSはやっていない。
 
『私はやってないから、安全♪』
油断していると、とんでもない流れ弾がやってくる。
 
キャバクラなどでも、
写真撮影は禁止になっている昨今だ。

このようなトラブルが増えたからであろう。

バレてはいけない場所に迷い込んだときは
己の身は己で守るしかない。
 
『人様をSNSに載せるときは、許可をとろう!』

教科書に載る日も遠くはない。