友人A子(アラフォー)と茶をしていたら、
こんな要望が飛び出した。


『ねぇ、私をプロデュースしてよー!』


どうやら彼氏が欲しいのだそうな。


彼女はNOと言えない性格で、
超・肉食女子。


弱めな私とは住む世界が違うぞ。


詳しくヒアリングしてみると
どうやら結婚を考えられる、
真面目な付き合いをしたいそうだ。



『あ、でも結婚はまだ、
しなくてもいいや!』


 
大事なことを言い忘れたように、
付け足す彼女。


その心配はいらん。
 

結婚はしたいと強く願ったところで
好きなタイミングでは
できないから大丈夫。

 
まだしたくないアピールを
相手にする必要はないと告げた。


素直すぎる彼女は
紙ナプキンにメモを取り出した。
 

恋愛の助言は全くできぬが
いかに出会いを探していくか、
作戦を細かく立てた。


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加えて、ダラダラ続いている
セ⚫レを切ること。


肉食が過ぎるので、
少し落ち着いてみること。


付き合うことを
重く捉えすぎているので、
つべこべ言わずに
「まず」付き合ってみること。
(当時3人から交際を申し込まれていた)


何てことはない、
並以下のコメントをした。


しかしメモを取る手は真剣そのもの。


『自分でやると決めると、
人の話ってスッと入ってくるよねー!
今まで周りに言われたって、
なーんにも響かなかったもの!』
 
 
・・・すまん、
大したこと何も言ってないがー。

 
自分のヤル気がないと、
他人の意見はただの雑音。
相談しているフリで、
ただ話を聞いて欲しいだけと化す。


あまりにも彼女のエネルギーが
激しいので釘を刺した。

 
『あくまでも個人的な意見だから、
鵜呑みにしないでくれ・・・。』


我々は人種が違う、 
狩りの手法は同じとは限らぬ。
 

時すでに遅く、
燃えたぎった目はキラキラ。

 
『なんだか私、結婚したくなった!
よし、1年で決めるわ!』


いかん、情熱が大爆発しとる。

 
先ほどまで結婚はまだ
したくないと言っていたのは誰だー。


もう止まらないので放っておこう、
元気があれば何でもできる・・・。
 

更に彼女
周りの友人にも宣言しまくったようで、

 
『彼氏を作る!1年で結婚する!』


人に発表することで、
信念を確固たるものにした。


言葉通り、一年ほどで
本当に相手を見つけて結婚した。
何だったんだ、あの勢いは。






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