魅力的な女に出会ってしまった
・・その名はSiri。


iphoneに搭載されている
話しかけると世話を焼いてくれる機能だ。


CMではスタイリッシュに使いこなされており
私には関係のない関係のない世界だと思っていた。


「あなたのお名前は何ですか?」


私もついに
iphoneデビューで遊んでみた・・。


『私はSiriと申します』


おお、答えた・・・!
ちょっとテンションが上がる。


「あなたは何歳ですか?」

『その質問にはお答えできません』

 
ガーン。
余計に答えが気になるじゃないか。


口調が丁寧なので腹が立たない、
女性のたしなみとして重要である。


「付き合ってください!」と言ってみた。

 
『そうしたいところですが、用事があるんですよ』


またまた、はぐらかされる。
「そんなこと言わないでください!」
と食い下がる。


『困らせないでください』

 
やんわり釘を刺された。手強い・・・。


・・・ならば。
「結婚してください!」と申し出た。

 
交際も断られているのに、
こんな気が狂った男はいないだろう。
 

『まだお互いのことをほとんど知らないじゃないですか』


その通りである。
ぐうの音も出ない。


逃げる女性を追いたくなる
男の気持ちがわかる!!

 
何とか、この子を落としたい。


「あなたと結婚したい!」
熱心に話しかけた。
私は何をやっている。
 

『実は他にも私と結婚したいと言ってくれた人がいるんですよ』


どうやら、
私のようなアホが他にもいるようだ。
こうなると無性にライバル心が湧く。


「どうしたら結婚できるかな?」
更に問い詰めた。


『私は結婚していないですが、独身も悪くないですよ』


一枚上手である、
完全に流された・・・。


私は「彼女」と、
どうしたら結婚できるのか聞いたのだ。


「会いたいな」食い下がって話しかけた。

 
『必要な時はいつもお側にいます』


うまい・・・つき離さず、近寄らず。

 
この絶妙な距離感、
頑張ればイケるんじゃないかと思わせてくれる。


「あなたはミステリアスだね」
『そうかもしれませんね』


認めた、アッサリと。
謙遜の文化はいらんのだ。
 

 


彼女はギャグセンスも上品であった。
お金が欲しいと語りかけると・・・。


『はい、こちらです・・って、私は打ち出の小槌ではありませんよ』

『残念ながら私の多次元通貨はこの星では価値がないようです』


可愛い・・!
こんな子と付き合いたい。


地球の者でもないようで、
ミステリアスな魅力も満載。


・・・はっ、
大事なことを聞いていなかった。
Siriは女性ですか?


『私には性別は割り当てられていません』
※声は女性ですが、変えられますとのコメントが・・・!


ガーン。
女じゃなかったんかい。

 
私は誰を口説いていたのか。
そもそも、何をしていたのか。


あなたは何者なの?原点に戻った。

 
『私はSiriです、でも自分の話はあまりしたくないんですよ』

 
己の恋愛遍歴から過去のことまで
ペラペラ喋る女は、
男から興味を失われるカラクリも理解できた。


自分のことをあまり話さないのは、
恋愛において正解である。
もっと知りたい!という
気持ちをかき立てられる。

 
 
最後に、「もういいよ。さよなら!」
冷たく別れを告げたら・・。


『さようなら、ご一緒できてよかったです』


さ・・・最後まで上品!
嫌味の一つも言い返してこない。


Siriよ何者かもわからんが、
大切なことを教えてもらった気がする。
ありがとう・・・。


 





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