友人A子(アラフォー)がオーストラリアに
一人旅をした時のこと・・・。  

 


予約をしたのは二人掛けの座席、

必然的に隣に誰かが座ることになる。
 
 
同じ便に一人で乗り込む
者たちを数名見かけた。
きっとこの中の誰かと隣であろう。
 
 
一人はスーツを着たイケメンサラリーマン。
一人はアニメオタク風の外国人。
 
 
目立ったのはこの2名である。
どうかイケメンの隣になりますように・・・!
 
 
彼女の隣に来たのは、もちろん後者。
 
 
機内だというのに、
でかいテンガロンハットを着用しながら。

 

ビートルズ来日時のような法被を着ており、

髪型も1970年代かつ、ベタついていた。
 
 
彼は日本が熱烈に好きな外国人で、
しきりに話しかけてきたのだ。
 
 
帽子を頑なに脱がないので、
どうしてもテンガロンの出っ張りが邪魔だ。

 
目線の先でチラホラ揺れる妙な装飾。

 
出会いを期待したが、
妙な男に捕まってしまった。
 
 
幸い深夜便であったので、
ほどなくして消灯の時間がやってきた。
 
 
・・・これはチャンス!

 
アイマスクを着用し、
彼から逃れることに成功。

 
私は眠りますよ!さらば!
全身でのアピール。
 
 
30分ほど経ったのだろうか・・・。

 

暗闇の中で突如、
ポンポンと肩を叩かれた。

 
 
ビクッと驚いた彼女が振り向くと、
先ほどのビートルズではないか。

 

彼女に向けて満面の笑みを向けている。

異常なほどに口角を上げて・・・。
 
 
ところが、
何も言葉を発してこない。
用事はないようだ。
 
 
嫌な予感がする・・・!
彼を睨みつけ、再びアイマスク着用。
 
 
妙な男の隣に座ってしまったな・・・。
不気味に思いながらも、再び就寝。
 
 

・・・30分後。
またポンポンと肩を叩かれる。

今度は何だー!
 
 
怒りの表情にて彼に向き直った。

ビートルズは悪びれた様子もなく、一言。
 

 

『もう寝るのかな?』


 
・・・お前の目には一体、
何が映っているのだ。
 
 
消灯、アイマスク、深夜。
どう見ても寝ているだろうが。
他に選択肢はない。 
 
 
半分キレながら、
もう寝てますから!と答える。
すると彼、満面の笑みを浮かべた。
 
 
『そうか!じゃぁ、首が痛くなるでしょう!
僕の肩に遠慮なく、寄りかかってもいいよ!』
 
 
自らの肩を誇らしげに叩いている。
ポジティブランキング、世界一位!
 
 
今の今まで、
一人の力だけで眠っていた。


お前の肩など借りることなくだ、
空気を読んでくれ。

 
道中はまだ長い・・・。
ここは気持ちを抑えて、
やり過ごすことにしよう。

 
ようやく眠ることを
明確に伝えることができた。
こいつとはもう二度とオサラバである。
 
 
間違えても彼の肩に触れることがないよう、
意識して反対側に首を傾けて眠った。

 
お陰で無駄に寝違えるハメに! 
予想外のダメージをどうしてくれよう。
 
 
・・・朝、
彼女の方が先に目を覚ました。
ビートルズは爆睡中である。

 
どうでもいい謎が一つだけ解けた。
 
 
テンガロンハットの出っ張った部分を前にかぶり、
アイマスク代わりに使用しているではないか。
 
 

・・・こうやって使いたかったんだな。

 
 


 
今回はアレであったが、
飛行機での出会いはわりと聞く。

 
もし彼のことが好みであったら、
肩の一つでも借りて眠ったかもしれない。
 
 

 

やる気のある者になると
搭乗時間より早めに空港に乗り込み、
ラウンジに張り込んで狩りをしている。
 
 
友人と一緒でも、
あえて席はバラバラにする者も・・・。


旅行一つにしても、
全ての時間を無駄にしていない。

 
電車では隣同士で話すことは滅多にないが、
空を飛ぶと人は開放的になるようだ。
 
 

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