『今月は徹底的に最悪な月にする!』


男運がついていないと、
友人A子から嘆きのメールが届いた。


月初はインフルエンザの発症で幕を開け、
不運な出費で財も失い、今に至る。


そんな彼女にとどめを刺したのが、
これから紹介する話・・・。


合コンで知り合った男性から
食事に誘われた。


彼の風貌はコボちゃんにソックリ。 

コボちゃんはプレゼンよろしく、
入念な自己アピール準備をしていた。


『俺の仕事を知ってほしい!!』


何の前触れもなく
突如ipadを取りだした。


そこには、1、2、3と
箇条書きにて何やら書いてある。


俺はこんなに沢山の仕事をやっててな
・・・と語り出した。


『す、すごいね・・・』


A子はロクに読まずに乾いた返事をした。


コボちゃんは活き活きと
自分語りを続けている。


彼女から仕事の話を聞いたわけではない。
押し売りはいかんぞ、押し売りは。


彼の口から補足が入った。
年収は1000万を超えている、副業もしている。
マンションを外国に複数買う予定・・・。


出たな、財力のある俺アピールめ。


いいところを見せたかったのであろうか、
今となっては知る由もない。


さて、お会計が終わり二軒目に行こうと彼。
終電があるから・・・、A子は断った。


これ以上、苦痛な時間は勘弁。


ほっと胸を撫で下ろしていると、
突如後ろから何者かに肩を掴まれた!


・・・振り返ると、コボだ。



『まだお金貰ってないよ!3,000円ちょうだい!!』



追いかけてきたようで、
肩で息をしている。


彼女は驚きのあまり、
心臓が止まりそうになった。


もちろん彼の方が
多く出してはいるのだが・・・。


何故、稼いでいるとアピールしてしまったのか。
その場で即座に請求しないのか。


その後の3,000円、
ダメージは計り知れない。


1


こうして不名誉な記憶となり
女の心に刻まれたのであった。


どうせ名を残すならば
『いい男だった』と思わせたい・・・!

 



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