2対2の食事会が開催された。
男性陣はどちらも50歳代とのこと。

 
 

モーツァルトのような
髪型の男がやってきた。


 

一瞬でマトモではないと判断した。


 

どうやら彼らに身分差があるようで、
片割れの男がモーツァルトを持ち上げている。

 
 

関係ない我々も
この空気に乗らざるを得ない。

 
 

モーツァルトが
持ち物自慢を延々と続けるのだ。

 
 

非常に盛り上がりに欠ける食事会であった。


 

『俺のコレクションを見せてあげよう!』
とモーツァルトが言い出した。

 
 

目と鼻の先に彼の家があるという。
この展開・・・最初から仕組まれていたな。

 
 

嫌な予感しかないが、
仕方なく一同、モーツァルトハウスへ。

 
 

彼の部屋は
美術品で溢れかえっていた。

 
 

見せたかった品々が我らを出迎える。


歩きにくいほど詰め込まれており、

まるで倉庫にモーツァルトが
居候している感じだ。


 

ここまで無理して、
集めなくてもいいものを・・・。

この家の主は誰だ。



『すごいですね~』と
乾いた声で答える我々。
 

 

棒読みのセリフにはお構いなしに
彼は一つ一つ石像や絵画を、

『これは中世の貴重な品で・・・』
得意げに説明しだした。


 

どうでもよくて
白目を剥いていたかもしれない。

非常に退屈な時間が続いた。

 
 

この像がどんな価値だろうが、
私の人生には関係がない。

 
 

彼は恥ずかしくないのだろうか、
自分の持ち物をこんなに堂々と自慢して。

 
 

髪型がモーツァルトの時点で、
普通の人間とは違う感性を持っているに違いない。


 

演説の途中で
更にマズイものを見つけてしまった。


 

恐らく彼の若い頃の写真なのだろう。

 

『見てくれ!』と言わんばかりに、
目立つ場所に置いてあるではないか・・・!!

 
 

あぁ、
写真の彼と目が合ってしまう・・・。

 

『あーこれ、モーツァルトさんですか!?かっこいい!』


 

先に友人が動いた、
なんて演技力だ・・・!

 
 

彼は待ってました!とばかりに、
若い頃の武勇伝を語りだした。

 
 

若き日のモーツァルトの横には
馬も写っていたため、
乗馬の話にまで飛び火した。

 
 

あの馬も仕込まれていたな・・・。


全て彼の計算通りのシナリオで進んでいる。

あぁ、また長い夜になりそうだ。


62

 


ようやく解放された時は、
友と手を取り合って空に向かって叫んだ。

 
 

『あーー!時間の無駄だった!!』

 
 

このセリフも何度、吐いただろうか。
道は険しい。

 
 

うんちく男に出会ってしまったら、
一次会で切り上げるに限る。

 
 

自分の話したいことだけを話す習性のため、
彼らは会話にならない。

 
 

完全なる時間の無駄シリーズである。

 
 

美術品以外のパターンも沢山あるので
見つけたら要注意な妖怪である。

  


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