生霊と遭遇してしまった・・・。
あれは金曜日のことである。
 
 
『今夜、合コンなんだけど、場所がここなのよ・・』
 
 
A子(アラサー)から
見せられたホームページが、
歌舞伎町の雑居ビル居酒屋。

 
異常な程に激安な
飲み放題コースだ。

 
学生の頃この手の店に行き
見事に全員が酔い潰れ、
友を担いで運んだことがある。
 
 
気絶した人間の重さを
初めて知った夜だ。 
 
 
少し嫌な予感はするが、
店は関係ないだろう。


いい人材は
どこに転がっているかわからない。

 
・・・さて、
合コンが終わった時間帯となった。
 
 
A子から連絡がなかったので、
便りがないのは良い便りだと信じた。
(※悲惨な飲み会の時は、終了時に連絡がくる)
 
 
ところがその晩、
彼女が私の夢枕に立ったのだ。
 
 
『・・・本当に、酷い飲み会だった!!』
 
 
語りだす姿が非常にリアルで、
夢とは思えない感触。
 
 
・・・友の身が案じられる。
何かあったな。

 

 

ほどなくして 
生霊とは別の友人B子(同じ合コン参加者)から

 
『本当に酷い飲み会だった・・・』
と連絡がきた。
 
 
やはりーー!
あれは夢ではなかったのか。
 
 
聞く所によると、
店は非常に汚く、異臭がした。
 
 
座布団などの布製品は
シミだらけのクッタクタで、
触りたくもないほど。
 
 
床も机も謎のベタベタで、
清潔感のかけらもなし・・・。
 
 
入った瞬間に、
『ここで死にたくない・・・!!』
と思ったそうだ。

 
そんな第一印象の飲食店が
あるのだろうか・・・。
 
 
肝心のメンズたちだが、
全く会話がかみ合わない
&デリカシーゼロ。

 
『俺、彼女とかいらないし~』
など謎の上から目線の者もいれば・・・。
 
 
放つ言葉の一つ一つが
嫌味&偏屈オンリーの、
絡みにくい者がいたり・・・。
 
 
百戦錬磨の女たちではあったが、
非常に苦しい時間であった。
 
 
しかし、
顔に出さない彼女たちのお陰で
男性陣は妙に大盛り上がり。

 
『飲み放題、延長でっ!』

 
彼らがぬかした瞬間に、
女性陣の魂が抜けた。

 
この地獄に終わりはないのか・・・。
HPの低いメンバーは死にかけている。
 
 
不幸中の幸いで、
飲食代は出してもらえた。

 
ありがとう、ご馳走様!(=脱出だ!)
お礼を言うと・・・。
 
 
『二次会は女の子に
出してもらうけどね!』

 
・・・誰も
二次会に行くとは言っていない。

 
 一秒でも早く帰りたい!
と顔に書いた。
 
 
少しは空気を読んでくれ。
この笑顔は作りものだ。
 
 
命からがら逃げ出し、
女子だけで餃子の王将にて二次会。
 
 
一番楽しい時間であったそうな。

 
なんだか色々な要因が重なり、
激烈な苦痛となって襲いかかった。
 
 
友人の念が風に乗って、
私の元に届いたのだ。

 
女性陣の苦痛を
まるで理解していないようで、
男たちは『楽しかった!』
とデートに誘ってくる。
 
 
片や苦痛、片や楽しい・・・。
 
 
これほど双方の受け止め方が
違うって・・・!


どんな夜になるかわからない故、
戦友の選定は大切。


心強い味方がいれば
王将の二次会で英気を養える。




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