先に言っておく。


最初から最後まで、
本当にしょうもない。
 
 
出会いはクラブであった。
のっけからいかにもで申し訳ない。


は昭和顔のイケメン(以下、昭和)で、
軽い感じの男であった。


対にロクでもない
展開になる予感はあったのだが、
後日食事に行くことになる。


彼が予約してくれた店は
ブラックライトが灯る店内に水槽という、
いかにもなレストランであった。

 
 
昭和と話していて妙な違和感を感じた。
彼は全く、私の話を聞いていないのだ。


何を話しても、
以下の主張を繰り返していた。
 
 
『俺と付き合おう。そして、今夜は泊ろう』
 
 
・・・出た、このタイプは・・・!
頭の中で妖怪ファイルを検索した。



『このセリフを言えば、女は喜ぶだろう』
お化けであった。

 
『可愛いね』 『好きだよ、本気だよ』
似たようなセリフの繰り返しで、
まるで会話が成立しない。


どの角度から話を振っても、
昭和の台本通りの筋書きに戻される。


録音されたテープと会話をしている気分・・・。


 

 
 
彼は終始ドヤ顔、
キメポーズにて気取っている。


『この女、俺にメロメロだな!』
・・・そう顔には書いてあった。
 
 
チャラ男ではなく、
チャラ男に憧れてる者だったかー!


これは一番、厄介な妖怪だ。

 
昭和は最後まで、
したり顔でセリフの朗読を続けていた。
 
 
顔は悪くないのだから、
売り方を変えた方がいいのでは。


誰か、彼を助けてやってくれ・・・
ついでに私も助けてくれ。

 
 

誰も幸せになれない、

負のオーラ漂った空間となる。


 
しつこい攻防戦の末、
ようやく開放された。


飲食代を請求されなかったのが、
唯一の救いであった。


 
  
・・・何だろう、この疲労は。


最初から
わかっていたではないか。
どうしようもない展開になると・・・。
 
 
むしろ本物のチャラ男であったら
女慣れしており、
会話も楽しかったであろう。


モテない者の独り言を
聞いていただけに過ぎない。


時間の無駄な予感はしても、
とにかく行ってみる。


足腰が丈夫なうちは
全て断らずに参加してみる。


何が起きるかはわからぬ。
いや、わかっていた・・・^^;


 

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