『あれは怖かった・・・』
 
 
友人A子が婚活パーティーに参加
したときの話をしてくれた。(当時27歳)
 
 
その日は美人のB子と会場入り。
 
 
A子もB子も、
初めての婚活パーティーであった。
 
 
勝手も分からず、ドキドキ・・・。
 
 
これがテレビで見たことがある、
お見合い回転寿司か。
 
 
男性が1人ずつ席を回る、
恒例の行事にも感動。
 
 
続くフリータイムで異変が起こった。

 
B子のもとに男性が殺到したのだ。

 
参加男性の8割が並んだと言っても
過言ではない。

 

『フリータイムでーす!』の号令で
真っ先にすっ飛んできたのは、
いかにも常連オーラむんむんの、
冴えない中年男性たち。

 
全く会話が盛り上がらないにも関わらず、
彼らの猛アタックが凄まじい。
 
 
常連たちがB子を完全包囲し、
他の男性は全く近寄れない事態に。
 
 
結果、三度のフリータイムを
彼らの相手だけで終わらせてしまう。
 
 
新規の若くて綺麗な女性は、
餌食になりやすい・・。
 
 
常連たちはパーティーの
流れを熟知しているので、
誰よりも早く女性の元に駆けつけ可能。
 
 
無駄のない動き、
プロなのである。
 
 
B子が疲れきった頃、
パーティーはお開き・・・。
先に女性の退出が促された。
 
 
カップリングしなかった女性は
そのまま解散の運びとなる。
 
 
A子はカップリングしたため
エレベーターの下で男性を待ち、
B子は誰の名前も書かなかったので、
一足先に帰宅することになった。
 
 
さて、A子が男性を待っていると、
血相を変えてエレベーターから
飛び出してきた男性がいた。
 
 
先ほどB子を熱心に口説いていた、
常連の1人である。
 
 
彼は我先にとエレベーターに
乗り込んできたのだろう。
 
 
たった1人で地上に降り立ち、
首が千切れるほどグルグル回して
辺りを見渡しているではないか。
 
 
まさか・・・
B子を探しているのでは・・・!
A子の背筋に戦慄が走った。
 
 
男性はスプリンターよろしく
軽快なダッシュにて消えていった。

 
幸い、B子が向かった先とは
反対側の道である・・・。

 
ところがすぐに息を切らせながら戻り、
A子にまくし立てたのだ。
 
 
『髪の毛が長くて、
青い服を着た女性を見ませんでしたかっ!?』
 
 
ひぇっ!
間違いなく B子のことだ・・・!
刑事の聞き込みか。 
 
 
もちろん教える訳もなく、

そのまま諦めたようだ
・・・この日は。

 

後日談があった。

 
彼はパーティの運営側に電話をし、
驚愕のコメントを残していた。

 
『B子さんに僕の連絡先を教えてください!
彼女は僕のことを気に入ってるはずですから!』
 
 
『・・・と、おっしゃっていますが、
どうなさいますか・・・?』
 
 
申し訳なさそうな声で、
確認の電話が入ったのだ。


気に入ってたら名前書くって。 
むしろ一番、厄介だった男性である。

 
どこをどうして、そうなったのか。
 
 
『気持ち悪かったので、結構です・・・!』
 
 
アッサリとお断り。
二度とそのパーティーに行くこともなかった。
 
 
人気がなさすぎても困るが、
人気が出すぎても疲れるのであった。
 

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