『仕事が落ち着いたら結婚しよう』

『来年には結婚しよう』
『お金が貯まったら結婚しよう』

 
・・・等々、
バリーション豊かな
結婚するする詐欺の世界。
 
 
待てど暮らせど『その時』は来ず、
条件を満たしたら満たしたで
新たな条件が加わるのも特徴。
 
 
確実なことは、
年月だけが流れていくことだ。
 
 
 ・・・ところがついに、
詐欺を真実に昇華させた事例が現れた!
 
 
A子は28歳のときから
付き合っている彼氏がいる。
 
 
『30歳までに結婚したい・・・!』
 
 
強い気持ちで挑むも、
彼は逃げ腰。
 
 
転職してから、お金が貯まってから、
生活が落ち着いてから・・・と
教科書通りのセリフを並べた。

 
 

焦りばかりが募るが、

真面目な彼女は他を見ることもなく

ひたすら待ち続けた。
 
 
30歳を超えようが31歳を超えようが、
転職する気配もなく、
促しても気のない返事・・・。
 
 
『待つだけ無駄だから、やめろ!』
 
 
友人からガミガミ言われても
他の男性と食事にすらいかず、
新たな出会いも探すことなく、
ひたすら待ち続けた。
 
 
その間、
何もしなかった訳ではない。
 
 
幾度も結婚は催促したし、
精神がすり切れるほど
話し合いは重ねた。
 
 
彼は転職もせず、
将来の話は避け、
一向に動こうとはしない・・。
 
 
明らかな結婚するする詐欺だが、
騙されるほうも悪い・・・、
A子の状況は半ばネタ状態に。
 
 
『結婚するする詐欺に荷担する女』
というキャラを確立し、
業界トップを走り続けた。
 
 
そして35歳を超え、
周りは何も言えなくなった。
 
 
20代の頃は
煮え切らない彼氏に対し、
 『40歳には結婚するんじゃない?』
と軽口を叩かれていたが、
50歳に下方修正が必要となってきた。
 
 
・・・ところがだ。
状況はある日突然、変わった。
 
 
ついに彼は転職し、
仕事にも慣れて生活も安定。
 
 
結婚しようと話を進めてきたのだ。
 
 
婚約指輪を用意しており、
両親への挨拶が近く行われる。
 
 
A子、38歳。
 
 
10年の年月が実った・・・。
よくぞ待ち続けたー!!
 
 
一切のよそ見もせず、
次々と変わる友人の状況を眺め、
じっと時が満ちるのを待つ・・・。
 
 
それも28歳から38歳という、
結婚・出産報告が集中する時期に。
並大抵の精神力ではない。

 
『やっぱり彼がいいなと思ったから、待てた』
 
 
・・・泣ける!
愛なのか執念なのかわからんが、
見事にゴールイン。
 
 
結婚するする詐欺に出くわしたら、
10年待てるか?と己に問いたい。
 
 
それも確実な10年後ではなくて、
可能性が出るのが10年後。
 
 
石の上にも3年、
詐欺の上にも10年である。