相席屋に乗り込んだA子(アラサー)。

 
 

『最悪だったわ・・・』


 

どうやら悲惨な
相席であったようだ。

 
紹介されたのは、
自称・IT経営者と、大学教授。

 
しかし、
どう見ても嘘をついている。

 
A子もIT系の会社に勤めているため、
専門的な話を投げかけると、
必ずトイレに立ってしまうのだ。


 
 
戻ってくると、
『俺は稼いでる』と
強引に話の流れを変える。

 
会話の8割は
財力自慢が占めた。

 

また、
『タイでムエタイをやっている』

と得意げに話すのだが、

内容を突っ込むとトイレに消える者も。
 
 
頻尿にも程がある。

 
『タイでムエタイ』というワードを、
唱えたいだけのようだ。
 
 
彼らはかなり常連のようなので
『今日はこの設定で行こう!』
と遊んでいるのだろう。
 
 
ウソ話と自慢話が続くこと二時間。
 
 
彼らはしきりに、
別の店に行こうと言い出した。
(時間制料金のため)
 
 
彼女たちは仰天。

 
この冷え切った空気で、
よくぞ言えた・・・!
 
 
全くもって盛り上がっていないのだ。
お構いなしに、外出を促してくる。
 
 
『今から、こいつらも呼ぶからさ!』

 
友人の写真を出してきた。
 
 
そこには、禿げた男たちが
裸で泥酔した写真が・・・!


しかも
ひどい乱れ方である。

 
勝負ワンピで着飾ったOLが
この写真を見て、
『会いたい!』 となるだろうか・・・否。


『こいつら、最高に面白いから!』

 
プレゼン資料のつもりで提出したものが、
逆効果になろうとは・・・。
 
 
男女の笑いの領域が、
いかに違うかを痛感する。

 
彼らにとっては鉄板ネタでも、
女性にとっては恐怖となる場合も。
 
 

・・・これは女にとっても、
同じことが言える。


 
このネイルをすれば、
ここでボディタッチを挟めば、
ここで上目でキメれば、
間違いなくウケるだろう・・・!!
 
 
そう思って乱発したところで
響く相手でなければ逆にマイナスに。
 
 
誰にでも効くテクニックは存在しなかった。
相手によって、出す武器を変えねばならない。


・・・ちなみに、
他の席に移動はできなかったのか?
と聞いた。

 
他は他で、
罰ゲームでお酒を強要したり、
悪ノリしている席ばかりで、
これでもまだマシな席だったそうな・・・。
 
 
星回りの悪い日もある、
気にしてはならない。

 

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