婚活仲間のA子(20代)はプロであった。
 
 
芸能人並みの小顔と細い身体を持ち、
スタイルの良さを強調する
ピタっとしたワンピースを好んだ。
 
 
さらに巨大な乳をグッと寄せ上げ、
深いV字カットの底から
惜しげもなく放出させた。
 
 
クルクルと美しく巻いた髪は
360度・カンペキ。
 
 
とにかく目立つルックスをしており、
デートのお誘いは星の数ほど。

 
個人で対応できる量を超えたのか、
『悪くないけど・・・』程度の男性とは
複数人で会うようにセッティング。
(周りの人材を見たいため)
 
 
幹事マックスの法則を遵守し、
自分よりも圧倒的に
容姿の劣る女で脇を固めた。
 
 
さらに自分よりも歳上の女、
というのも絶対的な条件とした。
 
 
明らかに人種が違う
メンバーを引き連れて、
堂々と輝く彼女。
 
 
大きな目を上目遣いしながら、
 
 
『元●●(大手企業)の受付ですぅ♡』

 
というキャラを貫いた。 

 
私はもれなく、
引き立て役に駆り出された。

 
ほどなくして、
彼女は大本命の男性と結婚。
 
 
ところが婚活仲間には
誰1人として報告することなく・・・!
 
 
一見、嫌な女に見えるA子だが
なにか惹きつけられるものがあった。
 
 
目的のためには手段を選ばぬ姿も
清々しかったのだ。
 
 
プライドばかり高くて行動しない、
高みの見物ばかりしている者よりも
ずっと努力家に見えた。

 
人間的にはどうかは知らんが 。
 
 

 
マツコさんが夜の街を徘徊する番組で
30代の独身女性にこんなことを言った。
 
 
『1年でいいから、
こんな女イヤだという
生き方をしてご覧なさい。
そしたら、すぐに結婚できるから!』

 
凝り固まった考えを捨てて
生きてみろ・・・!
という助言であった。
 

真っ先にA子が浮かんだ。

 
最近たまたま会ったのだが、
かなりまるくはなっていた。
 
 
あの頃はマツコ流だったのか・・・。
効果は実証済みだ。

 

いい人を演じて
誰の記憶からも消えるより、
嫌な女で爪痕残すもありだな。



 


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