社内に衝撃が走った。

回覧板的な冊子があるのだが、
そこに載っていたのはA子(アラフォー)。

明らかにプロに施されたであろう
ヘアメイクで決めこみ、

ビヨンセのように風に吹かれた状態の
髪型で写っているではないか。

お見合い写真のような
カッチリしたものではなく、
CDジャケットのような
完成度高い仕上がりなのである。

美しさ5割増しの作品で、
もはや誰だかわからない。 

彼女以外の人物はスーツで、
職場の壁を背にしている・・。

『社内恋愛の可能性を広げたいじゃない?』

当の本人は目立ってなんぼ精神で、
特に気にしていない模様。

『よほどこの写真が気に入ったんだろうね・・』

A子の名は広く知れ渡った。
 
まぁ読んでもらうことは大切だし、
一石を投じたと思えば功績はでかい。

別部署にさらに名を轟かした
B子(アラフォー・既婚)がいる。

『私がセッティングしてあげるよ〜♪』

社内の独身男女に声をかけては、
お見合いパーティ的なものを開催。

一見、良質なお見合いオバさんであるが
真の狙いはそこではなかった。

自身が若い男性社員と飲みたいがために、
カモフラージュでいい人を装ったのだ。

誰よりもガツガツと行動しては、
若いイケメンにグイグイ迫る。

カップル誕生に手を貸すことはなく、
『あの子ったら、こんなミスをしてね・・』
と女子メンバーを陥れる発言を連発。

仕事中もお見合いセッティングの
メールばかりでろくに働かない。

見かねた上司が、『男女交際禁止!!』と
冗談とも本気とも言えないお触れを出したほど。

平和な社内に革命を起こしたのである・・。

no title

奇抜な写真を掲載したA子。

努力の方向は間違えているが、
『人と同じことをしていてはイカン!』と
行動した勇気は見事。

一目惚れして連絡をしてくる
男性社員がいる可能性もゼロではない。

『あの人こんな写真を載せて・・』

野次馬は人生助けてくれないし、
己を救えるのは己のみ。

偽お見合いセッティングのB子だって、
うまく付き合えば人脈が広がる。

自身の活動だけでは限界がある。

1人の男と知り合うよりも、
100人の男と知り合いの彼女は貴重。

目立つことをよしとしない日本だが、
名物お局には生きるヒントがいっぱい。

あの人誰だっけ?と死んでいくよりは
歴史に名を刻んでいるのである。



無題