自他共に認める
コケシ顔のA子(既婚)。


友人の中でも3本の指に入る、
いいオンナなのである・・・。


ご紹介する~。


~~


大ピンチが訪れた。


生後まもない息子が
インフルエンザに。
看病していた私にも感染。


夫は長期出張で不在・・・。


誰かを守りながらの闘病が
これほどしんどいとは。
 

そんなとき、
A子から他愛のないメールが届いた。

 
私はインフルに感染した旨を伝えた。


彼女はときどき、
我が家料理を作りにきてくれた。
それも作り置きおかずを大量に。


ゼロ歳児の育児は大変だろうと
親切心でやってきてくれる、
天使のような女なのである。


『行ってあげたいのに、行けない・・・!』


インフル患者の私なのに、
お見舞いに来てくれようとした。


その気持ちだけでもありがたいー。
気にしないでくれと申し伝えた。


翌朝、A子から電話が。



『今、家にいる!?
旦那が仕事でそっちに行くみたいだから、
ちょいと寄るわ!』


車移動の旦那さんに便乗し、
ご飯を作って持っていく!とのこと。


『うつりたくないから、
ドアの外に置いておくね!』


それだけ言って、
ガチャリと電話が切れた。
ものすごく急いでいるようである。


1時間後・・・。
インターホンが鳴った。


『玄関に置いたよ-!ほな!』


どうやらマンションの集合玄関に
ご飯を置いてくれたようだ。


急いで向かうと、
ガラス越しにA子が見えた。


私の姿を見かけると、
くるりと背を向けて
ゆっくり拳を天に突き上げた。


ワンピースのこのシーンと
ほぼ同じポーズである。

mig


『お大事に・・・!』
背中で語るA子・・・かっちょいい!!
 

寝起きスッピンでボロボロ部屋着のまま、
牛乳瓶のような眼鏡をかけていた。


いっそいで
ご飯作ってくれたんだな・・・。 


オッサンのような姿であったが、
女神に見えた・・・。

0


包みを開けてみると、
野菜スープやサラダにオニギリまで
10点ほどが詰められている。


リンゴがウサギ型に
切り抜かれていたのには
心を撃ち抜かれた。


時間がない中で、
きめ細かなサービスを入れてきたか・・。


ボロボロになった身に染みる、
家庭料理の味であった。


A子、究極のオカンなのである。


誰よりも早く結婚し、
子ども達はもう大きくなったが
旦那さんから崇められている。


オカンが嫌いな男はいない。


中途半端なオカンでは
女扱いされないという弊害が出るが、
究極のオカンとなれば
神格化される存在となる。


何事も中途半端ではなく、
突き抜けてしまえば最強だった。



愛用品シリーズはこちらにまとめてあります♪】