まだ世の中が平和だったころ、
自衛隊男性のお見合い番組を見ていた。


男性34人に対し女性67人、
22組ものカップルが誕生した。


街のお見合いパーティでは
考えられないカップリング率・・・!


普段のお見合いと違うのは、
メンズに活気があることだ。


声はデカい、告白も男らしい、
とにかくシビれたのである。


『日本を守ってきましたが、
守るべきものが増えました!
それはあなたです!』


『運命の出会いです、
一生私についてきてください!』


『あなたと出会い、あなたの声を聞き、
あなたを好きになりました!』


これらのセリフを
滑舌よく大声で放つ姿に、
関係ない私まで大興奮。


『ちょっと待った!』や、
『チッキショー!』にも声量があり、
今後も自衛隊だけを見続けたい。


何を言っているのか聞き取れないような
ゴニョゴニョ男子が増えた昨今、
貴重な彼らなのである。


自信がなければ、
大声を出しておけば
何とかなる。


一方では、
残酷なシーンも散見された。


ある男性は人気が出すぎたあまり、
目当ての女性との時間が取れなくなった。


かといって興味ない女性を
迫害するわけにもいかず、
紳士的な態度で接してはいたが
最後に思い切った決断を下す。


『2名に絞らせてください、ご免なさい』


苦笑いしながらも
戦線を退く女性たち。


TVに映ったのが
この撤退シーンだけという子もいたはず。


選ばれし2名にとっては
王子に目をかけられた
ハイライトであるが、
退去女子には悲惨な時間である。


お見合いは時間に限りがあるので、
犠牲が出るのは必至・・・。


似たような状況で別の男性がいた。


筋肉バカとして紹介された彼だが、
本命を絞ったあとが強かった。


彼と話そうとやってきた女性を、
『自分は(相手を)変える気がないんで!』


近寄らせることなくピシャリと断り、
また無念の撤退シーンを見ることになった。


女に恥をかかせた裏では、
誰かは姫扱いされているのだ・・・。


何事にも、光と影がある。


自分がボロ雑巾のように扱われる一方、
丁寧に扱われる女がいる。


同じA君だとしても、
『王子様』に見えたり、
『冷たい男』に見えたりする。


恋愛上手な女たちは、
ボロ雑巾界に身を置くことはない。
男の嗅ぎ分けがうまい。


ヒモ男だってヒモにさせてくれる
女性を見つけ出す才能に長けている。


ターゲット選びを間違わなければ、
いい人間関係が築けるようだ。


どうせなら自分が輝ける場を探したい。
   

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