あなたは友人のために
体を張れるだろうか。


歴史に残る美しき友情をご紹介する。


・・・あれは、
チャラい夜であった。


クラブのVIPルームに、
若い女が沢山集められた。


我々は知人男性(40代・医師)の
バースデーパーティに呼ばれたのだ。


女たちは寄せ集めの烏合の衆。


主役とも大して
面識がないような、
赤の他人ばかり。


・・・ここで事件が起こる。


友人A子が、
恐怖の面持ちとなった。


『信じられない・・・!アイツがいる!』


目線の先には、
医師たちを接待する1人の中年男が。


なんとA子が10年前に
別れた元彼であった。


彼にはコテンパンにされて、
悲惨な思い出しかないという。


10年も前だし、
きっと私の顔なんて
忘れているよね・・・。


そっと気配を消す我ら。


すると・・・。


男はA子を指さして、
皆の前で大声で叫んだ。


『あっ、スッピンがヤバい奴だー!』


久々に会ったのに、
一言目がそれかいー!


A子と私は驚きで固まってしまう。


そのとき、
バースデーケーキがやってきた。


ここで動いたのが、
友人B子である。


全員が一斉に、
クラッカーを鳴らして祝福。


パンパンと轟音が鳴り響いた。


その刹那、
B子は男の目の前に躍り出た。


そして彼の股間部分に、
クラッカーをピタリと押しあてて、
引き金を引いたのだ。
(※よい子は真似しないで下さい)


突然、知らない女からの急所攻撃。


思いもよらぬ武器である。


あまりの驚きに、
後ろにぶっ飛んだ男。


しかし彼はすぐに気を取り直し、
医師たちのご機嫌取りに向き直った。


股間ダメージから意識をそらすとは、
なかなか仕事熱心な男である。


我々は笑い過ぎて、
酸欠状態になった。


江戸の敵を長崎で討ったのだ。


ふと男の方に目をやると、
彼がまた飛び跳ねた。


それも先ほどの2倍は
飛距離が伸びたように見える。


何が起きたのだ・・・。


B子がいつの間にか彼の背後に回り、
今度は尻の穴に向けて
クラッカーを打ち付けたのだ。


まさかの奇襲攻撃に、
彼は仰天して逃げ惑う。


いつの間にかクラッカーを
大量に入手しており、
前から後ろから、
何度も何度も炸裂させたB子。


風林火山・大爆発である。


クラブということもあり、
会場は爆音に包まれている。


暴漢に襲われている者がいても、
その悲鳴は闇にかき消される。
(実際、遊んでいるように見えた・・・)


恐るべし、チャラい夜である。


A子は呼吸困難になるほど笑い転げ、
無事に成仏したようだ。


この件以来、
B子を改めて尊敬した。


あり物の武器(クラッカー)を使って、
咄嗟の判断で体を動かす機転。


さらに一度だけではなく、
背後から二撃目も加えた。


『ええ!こんなトコまでやってくれるの!?』


と言わせるのが、
一流のサービスである。


顧客の期待をはるかに
上回わる仕事を成した。


男が怪我をしない爆発の威力、
騒がれない場所(クラブ)も
瞬時に算出。


一歩も動けなかった己を恥じた。
この戦いを参考に(していいのか)、
次戦に生かそうと思う。


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