銀座でご飯を食べていたら、
偶然にも隣の席に昔の同僚A子が座っていた。

彼女はとにかく性欲が激しく、
見た瞬間に様々なことを思い出した・・。

~~

あれは私が27歳くらいだったはず。
A子は21歳で入社してきた。

当時、部署の若手は私しかおらず、
自動的にA子の聞き役となった。

『三重県さぁ~ん、昨日ぅ~合コンだったんですけどぉ~』

朝一から、
でかい声で席までやってくる。

話の9割が合コンで男性を持ち帰り、
私が食べてやりました・・!
という武勇伝(?)であった。

それ、ただ遊ばれているだけなのでは・・?
言うも聞かず、毎回、同じパターン。

しかも生々しい性描写まで、
ご丁寧に報告される。

細かいことは忘れてしまったが、
まともな場所での営みは少なかったような・・。

やれ外で、やれ友達の家で、
それを誇らしげに語るA子。

真剣に聞いてはいたので、
武勇伝の勢いはどんどん増していった。
ついには男性社員(アラフォー)とのランチ中にも、
赤裸々な性体験を話し出すではないか。

・・いかん!
もう歯止めが利かなくなっている。

あんたの話題は、他にないのかい。

A子がトイレに立った瞬間、
男性社員が言った。

『彼女のいい所は、自分がブスだと全く気付いていないことだね!』

その着眼点に驚いた。
ブスだと気付いていないことが長所なんて!

この子はシモの話ばかりして、
どうしようもないな・・。

そんな目で見ていた私は、
まだまだ青二才。

見る角度を変えれば、
欠点すら長所に。
111

そして『遊ばれた!』と嘆くよりも
『私が遊んでやった!』と強気に出ることは
婚活界では強いのだと判明。

彼女はさっさと結婚して、
寿退社の運びとなる・・。

自信とは強力なクスリである。
どんな美容液よりも効き目・大。
 


無題