とある金曜日の夕方・・・。


エグザイルを肥満させたような男性が
子分らしき人物を従えて、
派手なタワマンへと消えていった。


手には大量の酒とつまみを所持しており、
明らかに女子を招き入れる模様だ。


彼らを見て、あぁ、
戦いは終わったんだな・・・と
今さらながら実感した。


婚活時代は沢山のタワーに登り、
不毛な時間を過ごしたものだ。


ろくな成果を上げられなかったわけが、
今となっては理解できる。


彼らと結婚するなんて不可能に近く、
そもそも私なんぞがウケる畑ではない。


周りを見渡しても、
合コンや紹介がキッカケで
結婚した友人が多数を占めており、


タワマンパーティで成果を出した者は
思いつく限りでは1名だけだ。


彼女は女優並みの美貌を持っており、
地上での戦闘力も高かった。


一般人は標高が高くなるほど、
婚活から遠ざかっていくようだ。


この話を誠実男子で中高い、
A男(アラフォー・一児のパパ)に振ってみた。


『俺も若い頃は、結構行ったよ!』


意外な答えであった。
こんなスレていない人物も来るのか〜。


『男も女も、どうしようもない感じだったな!
どっちもどっちだよ!』


あのチャラついた空気では、
真剣交際には発展しないと言う。


『三重県もどうしようもなかったと思うよ?
それはね、若さがそうさせたな・・・』


知らず知らずのうちに、
値踏み、あわよくば、上から目線な
欲の塊になっていたのだろう。


思い当たる節はあるー!


冒頭の肥満エグザイルを
未知の生物と見ていたが、
自身も必死な狩人。


やはり、お互い様・・・。


とはいってもA男のような
誠実男子も紛れている。


ところが、彼は言う。


『男はあえて、クソになる夜があるんだよ・・・』


あえてのクソ化・・・!


地上で出会ったらマトモでも、
雰囲気によってはキャラチェンジする。


職場で出会うか、
タワマンパーティで出会うかで
同じ人間の別の部分が露出。


では、行くだけ無駄なのかというと
そうではない。


空中戦を制するには、
一撃で勝とうとしたらいかんのだ。


相手を地上にいったんおろして、
普通の飲み会(て何だ・・・)を開いて仕切り直す。


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ワンクッション挟むことにより
チャラ濃度が薄まり、
交際に発展した例はある。


上級者なら空中戦から
一撃で結婚に持ち込めるのだろうが、
選ばれし勇者に限る。


人は飛べない生き物なので、
低いところが自然体なのだ。



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