ネット婚活歴の長いA子(アラフォー)が、
えらいのが出てきたと嘆いた。

問題の男性とは1年ほど前に
3回ほど食事に行って、
自然消滅した関係。

そんな彼から電話が鳴った。
久々に話してみるも、
顔もイマイチ思い出せない・・。

無理もない。
彼のことなど、日常からは消えていたのだ。

『もう一度ゼロに戻って、関係をやり直したいんだ』
などと言うではないか。

ゼロに戻るも何も、
もともとゼロだったものを
どう元に戻してくれよう。

まぁ、これもご縁かな・・。

またお会いしましょうと、
社交辞令を述べたA子。

すると、近況を述べ出した彼。

『実はそろそろ、アプリを退会しようと思うんです』

サクラや援交目的の女性に連続して当たり、
辟易してしまったと言うのだ。

ところが連絡を取り合っている女性が8名いて、
急に消えたら彼女たちに申し訳ないので
1人ずつ退会の連絡をしたようだ。

なんと律儀な・・。

『僕に会いたいって言ってくれた人たちだから、
きちんと伝えないと申し訳ないと思って』

勝手にモテ男風に語っているが、
出会いのアプリなんだから
会うのは前提の気はするが・・。

ここで彼が、驚きの発言をする。

『せっかくなので、8人まとめて呼んだんです』

な・・なんですと!?

連絡を取っていた女性を
一括で招集したというのだ。

アプリを退会するので・・を隠れ蓑に、
随分と楽をしたものだ。

しかも勝手に、
『俺に会いたい女』と設定し
ファン感謝デー的な催しに。

女性たちこそ何人も同時進行していて、
彼はその内の1人に過ぎないはずなのに・・。

良くも悪くも、おめでたい奴だ。
前向きすぎる思考が羨ましい。

そんなもの、誰が来てくれるのか・・
と思ったが、5名も集まったようなので驚く。

あと3名は『失礼な!』と怒って
相手にしてくれなかった様子。

そりゃそうだ。
1対8のヘンテコな会に
誰が好んで足を運ぼうか。

もちろん微妙な時間となり、
そのまま解散に・・。

女子同士がお茶に行った模様だ。
これ以上ないオフ会となったであろう・・。

no title

『そんなこんなで、
僕が自分から会いたいと思ったのが
A子さんだけなんです!』

あくまでも『モテる俺』設定は変えない。

どうでもよかったA子は、
8人招集の件などに大爆笑。

大真面目に語った彼は気を悪くしたのか、
そのまま電話が切れた。

すぐに長文のメールがやってきて、
せっかくやり直したかったのに
冷たくされて悲しいとの旨が書かれている。

彼女はそのメールに対し、
笑って悪かった、また友達から始めようと
仕方なく丁寧に返信したのだ。

すると、返事が・・。

『結構です、もう会いたくないので』

どーん!

今の今まで他人同然だった男に、
無駄にフラれたような形にされたA子。

『彼・・自分が有利になるように思い込む天才だわ!』

全ての出会いが、自分中心。

『俺に』会いたい女
『俺が』振った女
『俺を』好きな女

まぁ、実際に5名来たんだから、
何らかの魔法を使う力はあるのだ。

思い込みは魔法を使うに等しく、
ポジティブなパワーを授けてくれる。

何かうまくいかないときは、
魔法をかけて自分中心でいこう。