友人A子が結婚相談所で活動を始めた。

現代にしては珍しいシステムを採用しており、
希望の人に申し込んだり、
申し込まれたりという作業はなし。

仲人さんがランダムでお見合いを組んでくれるのだ。
もちろん、ある程度の希望は聞いてくれる。

年齢はこれくらい、年収はこれくらい・・など。
運試し的な要素があって、面白そうだ。
 
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・・・さて、記念すべきお見合い一発目。

36歳までと伝えたはずなのだが、
40オーバーの男性が現れた。

彼女にとっては年齢の1歳は大きい。
中1と中3くらいの違いを感じるのだ。

婚活界では36歳と40歳代というのは、
86歳と90歳代くらいの誤差とカウントしているのだな・・・。

『こんにちは!』

彼女が挨拶するも、彼からの応答はない。
嫌な予感がする・・!

お見合いは始まったものの、
まるで会話のキャッチボールができないのだ。

挨拶ができないくらいだ、
会話は当然に厳しかろう。
何とも言えない苦しい時間が続いた。

相談所のルールでは、
お茶代は男性が持つと決まっている。

礼儀として、会計時に金額を尋ねた。

『あ、2,000円ちょうだい!』

ここだけは堂々と答える彼。
初のキャッチボール成立!

ちなみに、彼女が頼んだのは1,500円分であった。
割り勘以上を請求されたのだ。

強烈なデビュー戦に加えて、
第二戦も似たような中年男性が現れた。

終始、圧迫面接のような苦しい時間・・・。
会話のキャッチボールは、やはり難しい。

もはやここまで・・・!

すると3度目以降に
マトモな男性が出没し始めたのだ。

正確には1度目と2度目が悲惨すぎたので、
普通に会話が成立するだけで有り難く感じるだけか。

これはまさか、相談所の作戦では・・・!

おそらく1人目と2人目は、
誰とお見合いしてもうまく行くことがない
超・問題物件たちであろう。

しかし彼らにも、
女性を紹介しなければならない。

何も知らない新入りが犠牲となるのは世の常・・・。

ところがこの2名を初回にぶつけておけば、
他の会員が引き立ち素敵に見える効果が・・・!

不動産屋の戦法にも、似ている部分がある。

まずはダメ元で、不人気の物件を見せる。
心を打ちのめしたところで、マトモ物件の登場。

悲惨なものを見たお陰で
心は軽やかになり、契約成立。

全てはスムーズに決断させるための布石・・・!

また売れ残り物件にも千載一遇のチャンスを
与えたということで、使命を果たした気分になれる。

問題点としては捨て駒の1発目を見せた時に、
相手の心が折れてしまわぬように丁寧なケアが必要。

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これとは逆に、最初にいい物件を見る方が不幸。

『最初に見た人が、一番マトモだった・・』

よく聞く話である・・・。

何事も、一発目が悲惨なことは喜ばしいこと。
二発目も受けて立とうではないか。